
噛み合わせが悪いと、見た目だけじゃなく健康にも影響が…!
噛み合わせが悪い=「不正咬合(ふせいこうごう)」は、見た目の問題だけにとどまりません。実はお口の中だけでなく、体全体にもさまざまな悪影響を及ぼすことがあるんです。
「見た目だけの問題でしょ?」と思って放っておくと、後から思わぬトラブルに…! そんな噛み合わせの“隠れたデメリット”について、わかりやすくお伝えしていきます。
目次
噛み合わせが悪いってどんな状態?

「噛み合わせが悪い」とは、上下の歯が正しく接触せず、咀嚼や発音、見た目などに影響を与える状態のことをいいます。歯の並びがきれいに見えても、実は“噛み合わせに問題がある”ケースも少なくありません。
具体的にはこんな状態が該当します:
→ 食べ物を前歯で噛み切れず、発音が不明瞭になることも。
→ 見た目の違和感だけでなく、発音や顎の成長にも影響。
→ 前歯が使えないことで、咀嚼効率が低下します。
→ 片側だけに負担がかかり、顎や筋肉にストレスが溜まる原因に。
→ 歯磨きがしづらく、歯垢がたまりやすくなります。
これらの状態は「不正咬合(ふせいこうごう)」と総称され、噛む力のバランスが崩れやすくなるだけでなく、長期的には顎関節や消化器官への負担にもつながります。
また、見た目ではわかりにくい軽度の噛み合わせ異常も、実際には体に大きな影響を与えていることがあります。
自分で気づきにくいこともあるので、「顎が疲れる」「片方だけで噛んでる気がする」などの小さなサインを見逃さず、早めに歯科医院で相談するのがオススメです?
そのまま放置するとどうなる?噛み合わせが悪いことで起こるデメリット

噛み合わせのズレが慢性化すると、次のようなトラブルが生じる可能性があります。
→ 口を開けたときにカクカク音が鳴ったり、顎が痛くなったりすることがあります。
→ 噛み合わせが悪いと歯磨きがしにくく、歯垢が溜まりやすくなります。
→ 噛み合わせの不均衡が、首や肩の筋肉にまで影響を及ぼすことも。
→ 口元がゆがんで見えたり、笑顔に自信が持てなくなる人も。
→ 噛み切れないことで、胃腸に負担がかかることがあります。
→ 力のかかり方が偏ることで、人工物に負担がかかります。
→ 歯の位置がずれることで、「サ行」「タ行」が発音しにくくなることがあります。
これらの症状は一つひとつは軽く見えがちですが、重なってくると日常生活の質(QOL)に大きく影響します。「たかが噛み合わせ」と思わずに、早めに対処することが大切です。
噛み合わせの悪さって見た目にも影響あるの?
「噛み合わせって、見た目とは関係ないんじゃないの?」と思われがちですが、実はお顔の印象や輪郭、笑顔の美しさに深く関係しています。
噛み合わせの不調和は、骨格や筋肉のバランスを崩し、見た目に以下のような変化を引き起こすことがあります。
噛み合わせの悪さによって見た目に影響が出やすいポイント
→ 上下の顎のバランスが崩れ、横顔のラインが不自然になります。
→ 片側ばかりで噛んでいたり、顎の位置がズレていると、表情の左右差が目立ってきます。
→ 噛む力のアンバランスが、筋肉の衰えや左右差の原因に。
→ 前歯の位置がズレていると、自然な口元がつくりにくくなります。
→ 口元の位置や歯並びによって、表情に自信が持てなくなる方も。
これらの変化は少しずつ現れるため、自分では気づきにくいこともあります。
でも、鏡を見たときに「左右で輪郭が違う?」「口元がなんだかもっこりして見える…」と感じたことがある方は、もしかすると噛み合わせが関係しているかもしれません。
見た目の変化は、心にも影響することがある
見た目の変化がコンプレックスになり、「人前で笑えない」「写真を撮るのが苦手」といった心理的ストレスを感じる患者さんも実際に多いです。
だからこそ、噛み合わせの問題を“見た目の悩み”としても捉えて、積極的にケアしていくことが大切なんです。
実は多い!噛み合わせが原因で悩む患者さんの声
実際に歯科医院には「なんとなく顎が痛い」「慢性的な肩こりがある」といったお悩みで来院される患者さんが少なくありません。
特にこんな方が多いです。
- 歯ぎしり・食いしばりが強い方
- 片側ばかりで噛むクセがある方
- 昔の治療跡(詰め物・被せ物)が合っていない方
- 親知らずや歯列のズレを放置している方
知らず知らずのうちに噛み合わせに負担がかかり、全身のバランスを乱してしまっていることも多いのです。
噛み合わせが改善されるとこんなに変わる!
歯科治療で噛み合わせを整えると、こんな変化が期待できます。
- 顎関節の痛みや違和感が軽減する
- 歯磨きしやすくなり、歯垢が溜まりにくくなる
- 食事がしやすくなる
- 表情やフェイスラインが整い、見た目もアップ
- 被せ物・詰め物の持ちがよくなる
- 全身の不調(肩こり・頭痛など)が軽減することも
口の中のバランスが整うと、全身の健康にもプラスに働きます!
歯科でできる噛み合わせの治療法とは?
歯科医院では、以下のような方法で噛み合わせの改善を行います。
→ 就寝中に装着することで、歯ぎしりや食いしばりから歯を守ります。
→ ワイヤー矯正やマウスピース矯正で、歯並びを整える方法です。
→ 過去の治療跡が合っていない場合、それを修正するだけで改善することもあります。
→ 歯の高さをわずかに削ることで、噛み合わせのバランスを整えることもあります。
患者さんの症状や希望によって、適した方法が選ばれますので、まずは相談してみてくださいね。
まとめ
噛み合わせの悪さは放置せず、まずは歯科で相談を!
噛み合わせの悪さは放っておくと、歯や顎だけでなく、身体全体に影響を及ぼすことがあります。一見小さな違和感でも、そこから不調の連鎖が始まることもあるので注意が必要です。
- 顎の痛み
- 肩こり
- 被せ物の破損
- 歯垢による虫歯・歯周病リスク増加
こうした症状に心当たりがあれば、まずは歯科医院で健診を受けてみましょう。早期発見・早期対応が、お口と全身の健康を守る第一歩です!