矯正歯科

噛み合わせが悪いと起こる7つのデメリットとは?体や歯に影響ある?

噛み合わせが悪いと起こる7つのデメリットとは?

噛み合わせが悪いと、見た目だけじゃなく健康にも影響が…!

噛み合わせが悪い=「不正咬合(ふせいこうごう)」は、見た目の問題だけにとどまりません。実はお口の中だけでなく、体全体にもさまざまな悪影響を及ぼすことがあるんです。

「見た目だけの問題でしょ?」と思って放っておくと、後から思わぬトラブルに…! そんな噛み合わせの“隠れたデメリット”について、わかりやすくお伝えしていきます。

噛み合わせが悪いってどんな状態?

噛み合わせが悪い状態とは?噛み合わせが悪い状態とは?

「噛み合わせが悪い」とは、上下の歯が正しく接触せず、咀嚼や発音、見た目などに影響を与える状態のことをいいます。歯の並びがきれいに見えても、実は“噛み合わせに問題がある”ケースも少なくありません。

具体的にはこんな状態が該当します:

前歯だけが当たって奥歯が噛み合わない(開咬)
→ 食べ物を前歯で噛み切れず、発音が不明瞭になることも。

下の歯が上の歯より前に出ている(反対咬合・受け口)
→ 見た目の違和感だけでなく、発音や顎の成長にも影響。

奥歯だけが噛み合って前歯に隙間がある
→ 前歯が使えないことで、咀嚼効率が低下します。

上下の歯がずれて噛み合っている(交叉咬合)
→ 片側だけに負担がかかり、顎や筋肉にストレスが溜まる原因に。

歯並びがガタガタしている(叢生)
→ 歯磨きがしづらく、歯垢がたまりやすくなります。

これらの状態は「不正咬合(ふせいこうごう)」と総称され、噛む力のバランスが崩れやすくなるだけでなく、長期的には顎関節や消化器官への負担にもつながります。

また、見た目ではわかりにくい軽度の噛み合わせ異常も、実際には体に大きな影響を与えていることがあります。

ポイント:
自分で気づきにくいこともあるので、「顎が疲れる」「片方だけで噛んでる気がする」などの小さなサインを見逃さず、早めに歯科医院で相談するのがオススメです?

そのまま放置するとどうなる?噛み合わせが悪いことで起こるデメリット

噛み合わせを放置するとどうなる

噛み合わせのズレが慢性化すると、次のようなトラブルが生じる可能性があります。

顎関節症(がくかんせつしょう)になりやすい
→ 口を開けたときにカクカク音が鳴ったり、顎が痛くなったりすることがあります。

虫歯・歯周病のリスクが高くなる
→ 噛み合わせが悪いと歯磨きがしにくく、歯垢が溜まりやすくなります。

肩こり・頭痛が起こりやすくなる
→ 噛み合わせの不均衡が、首や肩の筋肉にまで影響を及ぼすことも。

見た目の印象に影響する
→ 口元がゆがんで見えたり、笑顔に自信が持てなくなる人も。

食べ物をうまく噛めず、消化不良を引き起こす
→ 噛み切れないことで、胃腸に負担がかかることがあります。

歯がすり減ったり、被せ物・詰め物が壊れやすくなる
→ 力のかかり方が偏ることで、人工物に負担がかかります。

発音に影響が出ることも
→ 歯の位置がずれることで、「サ行」「タ行」が発音しにくくなることがあります。

これらの症状は一つひとつは軽く見えがちですが、重なってくると日常生活の質(QOL)に大きく影響します。「たかが噛み合わせ」と思わずに、早めに対処することが大切です。

噛み合わせの悪さって見た目にも影響あるの?

「噛み合わせって、見た目とは関係ないんじゃないの?」と思われがちですが、実はお顔の印象や輪郭、笑顔の美しさに深く関係しています。
噛み合わせの不調和は、骨格や筋肉のバランスを崩し、見た目に以下のような変化を引き起こすことがあります。

噛み合わせの悪さによって見た目に影響が出やすいポイント

口元が突出して見える(出っ歯・受け口)
→ 上下の顎のバランスが崩れ、横顔のラインが不自然になります。

顔が左右非対称に見える
→ 片側ばかりで噛んでいたり、顎の位置がズレていると、表情の左右差が目立ってきます。

ほうれい線やフェイスラインがたるみやすい
→ 噛む力のアンバランスが、筋肉の衰えや左右差の原因に。

口が閉じにくい・歯が見えすぎる
→ 前歯の位置がズレていると、自然な口元がつくりにくくなります。

笑顔がぎこちなくなる
→ 口元の位置や歯並びによって、表情に自信が持てなくなる方も。

これらの変化は少しずつ現れるため、自分では気づきにくいこともあります。

でも、鏡を見たときに「左右で輪郭が違う?」「口元がなんだかもっこりして見える…」と感じたことがある方は、もしかすると噛み合わせが関係しているかもしれません。

見た目の変化は、心にも影響することがある

見た目の変化がコンプレックスになり、「人前で笑えない」「写真を撮るのが苦手」といった心理的ストレスを感じる患者さんも実際に多いです。

だからこそ、噛み合わせの問題を“見た目の悩み”としても捉えて、積極的にケアしていくことが大切なんです。

実は多い!噛み合わせが原因で悩む患者さんの声

実際に歯科医院には「なんとなく顎が痛い」「慢性的な肩こりがある」といったお悩みで来院される患者さんが少なくありません。

特にこんな方が多いです。

  • 歯ぎしり・食いしばりが強い方
  • 片側ばかりで噛むクセがある方
  • 昔の治療跡(詰め物・被せ物)が合っていない方
  • 親知らずや歯列のズレを放置している方

知らず知らずのうちに噛み合わせに負担がかかり、全身のバランスを乱してしまっていることも多いのです。

噛み合わせが改善されるとこんなに変わる!

歯科治療で噛み合わせを整えると、こんな変化が期待できます。

  1. 顎関節の痛みや違和感が軽減する
  2. 歯磨きしやすくなり、歯垢が溜まりにくくなる
  3. 食事がしやすくなる
  4. 表情やフェイスラインが整い、見た目もアップ
  5. 被せ物・詰め物の持ちがよくなる
  6. 全身の不調(肩こり・頭痛など)が軽減することも

口の中のバランスが整うと、全身の健康にもプラスに働きます!

歯科でできる噛み合わせの治療法とは?

歯科医院では、以下のような方法で噛み合わせの改善を行います。

マウスピース治療
→ 就寝中に装着することで、歯ぎしりや食いしばりから歯を守ります。

矯正治療
→ ワイヤー矯正やマウスピース矯正で、歯並びを整える方法です。

詰め物・被せ物の再調整
→ 過去の治療跡が合っていない場合、それを修正するだけで改善することもあります。

咬合調整(こうごうちょうせい)
→ 歯の高さをわずかに削ることで、噛み合わせのバランスを整えることもあります。

患者さんの症状や希望によって、適した方法が選ばれますので、まずは相談してみてくださいね。

まとめ

噛み合わせの悪さは放置せず、まずは歯科で相談を!

噛み合わせの悪さは放っておくと、歯や顎だけでなく、身体全体に影響を及ぼすことがあります。一見小さな違和感でも、そこから不調の連鎖が始まることもあるので注意が必要です。

  • 顎の痛み
  • 肩こり
  • 被せ物の破損
  • 歯垢による虫歯・歯周病リスク増加

こうした症状に心当たりがあれば、まずは歯科医院で健診を受けてみましょう。早期発見・早期対応が、お口と全身の健康を守る第一歩です!

この記事の監修者
医療法人真摯会 心斎橋クローバー歯科・矯正歯科
院長 山田 秀史

2007年 松本歯科大学卒業。2011年 松本歯科大学大学院卒業。日本口腔外科学会認定医。アストラテックインプラント認定医。

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