
知覚過敏は歯が一時的にしみる症状のことを言います。むき出しになった象牙質への刺激が歯髄に伝わることで痛みが出ます。
目次
知覚過敏の痛みはどうやったら止まるの?
- しみる歯にお薬を塗って、痛み止めを飲む
- むき出しになった象牙質をレジンでコーティングしてカバーする。
- 歯の神経を取って被せ物をかぶせる
- ナイトガードと呼ばれるマウスピースを歯に付けて寝ることで歯が擦り減るのを防ぐ
- 知覚過敏用の歯磨き剤を使う
知覚過敏が痛む理由
知覚過敏は、象牙質が歯髄に外からの刺激を伝えることで痛みが起こります。
象牙質がむき出しになる原因には、エナメル質が虫歯や食べ物の酸で溶けたり、強く噛みしめたためにすり減ったり、歯周病で歯茎が退縮して今まで歯茎に埋まっていた象牙質が露出するなど、様々なものがあります。
歯の傷みがエナメル質の範囲内でおさまっている間はしみることがありませんが、象牙質が直接刺激を受けることでしみが生じます。
知覚過敏の原因
知覚過敏の主な原因は以下のようなものが考えられます。
- 歯磨き時に強くゴシゴシ磨いている
- 歯周病などで歯茎が下がって象牙質が露出している
- 歯ぎしりや食いしばりをしている
- 歯が欠けている
- 歯にヒビが入っている
- ホワイトニングの薬液でエナメル質が溶けた
知覚過敏を予防するには?
1.歯みがきはやさしく力を入れない
歯ブラシで力を入れて歯をゴシゴシ磨くと、エナメル質が剥がれたり、歯茎が刺激を受けて退縮して知覚過敏になることがあります。
なるべく毛先が柔らかい歯ブラシを選んで、力を入れずに小刻みに動かして歯垢を除去しましょう。
2.噛みしめ・食いしばりに気をつける
日中に何かに夢中になっている時に、歯を噛みしめていませんか?噛みしめ・食いしばりを無意識のうちに起こしている方は、歯に大きな力がかかっており、歯が擦り減る原因となります。
また、顎関節症を起こすこともありますので、出来るだけ日中は気をつけて上下の歯を離しておくようにしましょう。
3.歯ぎしりをしている人はマウスピースをつける
歯ぎしりの原因ははっきりとわかっていませんが、歯ぎしりをすると、歯の一部が強い力で凝り合わされたり、揺らされたりしますので、歯に大きなダメージを与えます。
歯ぎしりの原因は不明で、無意識下で起こるために、歯ぎしりを止めることは簡単ではありません。
そのため、就寝中にナイトガードと呼ばれる透明なプラスチック製のマウスピースをお口に入れてクッションの役割をさせて、歯に強い力がかかるのを防ぐ対症療法がよく行われます。
知覚過敏で歯がしみるに関するQ&A
知覚過敏は、エナメル質が虫歯や食べ物の酸で溶けたり、強く噛みしめたためにすり減ったり、歯周病で歯茎が退縮すると、象牙質がむき出しになり、外からの刺激を歯髄に伝えることで痛みが起きます。
痛み止めの使用、象牙質のレジンでのコーティング、神経の除去と冠の装着、ナイトガードの使用、そして知覚過敏用の歯磨き剤の使用が知覚過敏の痛みを止める方法としてあります。
歯を強く磨くこと、歯周病による歯茎の退縮、歯ぎしりや食いしばり、欠けた歯やヒビが入った歯、ホワイトニングの薬液によるエナメル質の溶解が主な原因です。
やさしく歯を磨くこと、噛みしめや食いしばりに気をつけること、歯ぎしりをしている場合はマウスピースをつけることが知覚過敏を予防する方法です。
噛みしめや食いしばりを行うと、歯に大きな力がかかり、それが歯の擦り減りとなり、結果として知覚過敏の原因となります。
まとめ

知覚過敏は一時的な痛みで、長く続くわけではありません。しかし一時的とはいえ、歯の神経の痛みは耐え難いものです。知覚過敏が起こる原因はたくさんあり、象牙質が露出していても痛みを感じない方もおられますが、虫歯のせいで痛みが出ている場合もありますので、知覚過敏かもと思われたら、早めに歯科を受診しましょう。