ワイヤー矯正してもタバコが吸えるか気になるという方は一定数おられます。今日は、煙草がワイヤー矯正にもたらす影響や、歯列矯正における大事なポイントを挙げてみます。
ワイヤー矯正中にたばこは吸える?
ワイヤー矯正と喫煙の関係性はないのでは?と思われるかもしれません。しかし、タバコが原因で、矯正に及ぼす影響というのは少なからずあります。
タバコを吸うと矯正治療にどのような影響が起こって来るか
- タバコを吸う
- タバコに含まれるニコチンやタール・ヤニ・一酸化炭素などの有害物質が体内に摂取される
- 血流が収縮し、歯肉の血の流れや色・代謝も悪くなる
- 歯を動かすための栄養素が行き届かず、口臭・唾液の減少・骨が動きにくく歯の動きが遅くなる
- 矯正の治療期間が通常よりも延びて遅くなる
- 費用や通院による負担が増す
たばこに含まれる有害物質の作用
- ニコチンは血管を収縮させる作用
- タールは発がん性物質を補助する働き
- ヤニは歯に着色がつきやすく、ステインの汚れが付く
- 一酸化炭素は、血液のヘモグロビンと結合し、酸素を運びにくくなる
不正咬合にはどんな種類があるの?
きれいな歯並びや正しい噛み合わせを目指して、歯科矯正の治療を開始する人が多いです。歯並びのお悩みで多いのは下記のような不正咬合です。
- 上顎の歯が前に出る出っ歯(上顎前突)
- 下唇から顎までのラインが出ている受け口(下顎前突・反対咬合)
- 上下の口元が突出気味(上下顎前突)
- 歯が前後にガタガタ・八重歯(叢生)
- 奥歯を噛み合わせるとお口が閉じられない(開咬)
- 上の前歯で下の前歯が隠れる程度噛み合わせが深い(過蓋咬合)
- 歯と歯の間が空いているすきっ歯(空隙歯列・正中離開)
ワイヤー矯正の治療の流れ
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正はブラケットと呼ばれるボタンのような小さな装置を歯に接着し、その中にワイヤーを通して歯を動かす矯正治療法です。
- 歯の表側に装着する普通矯正(表側矯正)
- 歯の表側に見えにくい色で装着する審美矯正(ホワイトワイヤー矯正)
- 歯の裏側に装着する舌側矯正(裏側矯正)
ワイヤー矯正での治療の流れ
- 歯の表面にブラケットという突起を接着する
- ブラケットにワイヤーを通して歯に力をかける
- 通院の際にドクターが歯の動きを確認し、新しいワイヤーと交換
- 正しい位置に歯が動けばブラケットとワイヤーを外し、代わりに保定装置(リテーナー)を装着して歯列が後戻りを起こさないように固定する
- 保定期間が終了すれば矯正治療は完了
ワイヤー矯正で治療期間を延長させないためには
ワイヤー矯正で治療期間を延長させないためには、禁煙がおすすめです。禁煙すると口腔内の歯茎や体内に有害物質が取り込まれないため、歯の動きを阻害するものがありません。紙タバコだけではなく、電子タバコ、加熱式タバコも同様に注意が必要です。
いずれのタバコも有害物質が含有されているため、歯や身体の健康については、大きなリスクがあります。喫煙者の方は禁煙し、血管や循環器の回復を目指しましょう。
ワイヤー矯正中の喫煙に関するQ&A
一般的には、ワイヤー矯正と喫煙の関係性はあります。タバコに含まれる有害物質が歯の動きや口腔内の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
タバコに含まれる有害物質が体内に摂取されると、血流が収縮し、歯肉の血液循環や代謝が悪くなります。これにより、歯を動かすための栄養素が行き届かず、矯正治療の効果が低下し、治療期間が延びる可能性があります。
はい、紙タバコだけでなく、電子タバコや加熱式タバコも口腔内の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。これらのタバコ製品にも有害物質が含まれており、矯正治療に影響を与えます。
まとめ
綺麗な歯並びや咀嚼機能の改善のために通常の治療期間で矯正したい場合、喫煙は百害あって一利なしです。そのため、ワイヤー矯正などの歯列矯正を考えられるならば、煙草の習慣を見直してみましょう。まずは歯並びの問題や矯正のために大事な点について、一度無料カウンセリング(当院は予約制)で相談ください。歯医者さんがあなたのお口の状態をきちんと診断し、的確に治療計画や料金を提示してくれます。