歯周病

ブルーラジカルって効果あるの?歯周病治療の新技術を解説

ブルーラジカルって効果あるの?

「ブルーラジカルって、本当に効果あるの?」そんな声が増えています。

歯周病の治療って、何度も通ってケアしてるのに「なかなか治らない…」「また再発した…」っていう声、多くないですか?
実は、近年そんな歯周病に悩む患者さんの間で注目されているのが、“ブルーラジカル”という新しい治療法なんです。

「青い光?ラジカル?なんか難しそう…」「薬を使わないって本当?」って思った方、大丈夫。
今回は、ブルーラジカルってそもそも何?ってところから、その仕組み・効果・どんな人に合うのかまで、まるっとわかりやすく解説していきます!

歯ぐきの腫れや出血、口臭が気になる方。
今の治療でいまいち効果を感じられてない方。
ブルーラジカルは、あなたの歯の未来を守る新しい選択肢かもしれません。

歯周病がなかなか治らない…新しい治療法に期待

歯周病治療に何度も通っても、なかなか改善しない…そんな患者さんの悩みが増えています。近年、光と酸素を使った「ブルーラジカル治療」が注目を集めていますが、「本当に効果あるの?」という疑問も。まずはこの治療がなぜ登場したのか、その背景から見ていきましょう。

ブルーラジカルとは?

「ブルーラジカル」とは、青いLEDライト(可視光線)と専用の薬剤(過酸化水素)を使って、お口の中で“活性酸素(ヒドロキシラジカル)”を発生させる新しい歯周病治療の方法です。

この活性酸素には強力な殺菌作用があり、歯周病の原因となる細菌をピンポイントで破壊することができます。従来のように抗生物質を使ったり、外科的に切開したりすることなく、体に優しく、痛みも少ないのが大きな特長です。

ポイント:

光の力で殺菌する非侵襲的な治療
→ 麻酔やメスを使わず、青い光と酸素の力で細菌を除去します。

薬剤の使用量が少なく、副作用のリスクも抑えられる
→ 抗生物質に頼らないので、耐性菌の心配も少ないです。

短時間の処置でOK
→ 1本の歯に対する照射は数十秒程度。忙しい方にも負担が少ないです。

この治療はまだ新しい技術ではありますが、「これまでの治療では改善しにくかった歯周病」に対しても効果が期待されており、多くの患者さんにとって希望の光となっています。

特に、「治療はしたいけど痛みが怖い」「通院が大変」という方には、一度知っておいて損のない選択肢といえるでしょう。

放置すると全身の健康にも影響が?

歯周病をそのままにしておくと、歯ぐきの腫れや出血だけでなく、糖尿病・心疾患・早産などの全身疾患とも関係があるとされています。だからこそ、早めの対策が重要です。従来の治療に加えて、ブルーラジカルのような新しい技術に期待が寄せられる理由もここにあります。

歯周病は全身の健康にも悪影響を与えることがあります。

ブルーラジカルはどう作用する?その効果とは

ブルーラジカル治療とは、光触媒と過酸化水素を使って「ヒドロキシラジカル(=強力な酸化作用を持つ成分)」を発生させ、歯周病菌を除去する先進的な方法です。薬剤を使わず、身体への負担も少ないため、安心して治療を受けられるのが魅力です。

ブルーラジカルは光と酸素の力で歯周病菌を減らす治療法です。

ブルーラジカルの効果的なポイント

  • 殺菌力が高い
    → 歯周病の原因となる細菌を効果的に除去できます。
  • 痛みや副作用が少ない
    → 抗生物質や強い薬剤を使わないため、身体にやさしいです。
  • 治療時間が短い
    → 1回の照射が短時間で済むので、通院の負担が軽減されます。
  • 他の治療との併用が可能
    → 歯石除去や歯磨き指導と組み合わせることで、効果がより長続きします。

これらの特長により、ブルーラジカルは特に「再発を繰り返す歯周病」や「治療に不安のある患者さん」にとって心強い選択肢となっています。

どんな人におすすめ?受ける前のチェックポイント

すべての患者さんに適しているわけではありませんが、以下のような方に特におすすめです。事前の診断がとても大切なので、気になる方はまず歯科医院で相談を。

ブルーラジカル治療は、特定の患者さんに向いています。

ブルーラジカルが向いている人

歯周病が進行しているが、外科治療は避けたい方
メスを使わずに炎症をおさえる治療法として選ばれています。

抗生物質に抵抗がある、または使えない方 → 薬剤に頼らない治療なので安心です。

忙しくて何度も通院できない方 → 短時間の処置が可能なため、通院の負担が軽くなります。

これまでの治療で効果が感じられなかった方 → 新しいアプローチで歯周病に再チャレンジできます。

このように、ブルーラジカル治療は患者さんのライフスタイルや体質に合わせた選択ができるのが特長です。

ブルーラジカル治療を受ける前の注意点

ブルーラジカルは歯周病治療の新しい選択肢として注目されていますが、すべての患者さんに万能というわけではありません。安全で効果的に治療を受けるためには、事前に確認しておきたいポイントや、治療を受ける上での制限・注意事項もあります。

この章では、「やってよかった」と納得できる治療にするために、知っておくべきことをわかりやすく整理しました。

ブルーラジカル治療を受ける前には、事前のチェックと理解が大切です。

受ける前に知っておきたい注意点

すべての歯周病に効果があるわけではない → 重度の歯周病や歯の動揺が強いケースでは、外科的な処置や他の治療と併用が必要なこともあります。

保険適用外の場合がある → ブルーラジカルはまだ新しい技術のため、自由診療扱いとなるケースが多く、費用が気になる方は事前に確認を。

効果には個人差がある → 歯周病の進行度、体質、口腔内の状態によって効果の現れ方が異なります。

定期的なケアが必要 → 一度治療したからといって終わりではなく、歯磨きや健診、クリーニングを続けることが大切です。

禁忌に該当することもある → 妊娠中や特定の持病がある場合、治療が適応外になることがあります。必ず歯科医師に申告しましょう。

これらのポイントを事前に理解しておくことで、「想像と違った…」というギャップや後悔を防ぐことができます。

ブルーラジカルはたしかに魅力的な治療法ですが、「自分に合っているか」を見極めることが大事なんです。気になることがあれば、まずは相談してみましょう。あなたにとって最適な治療法を一緒に見つけてくれるはずです。

まずは歯科医院で相談を!

どんな治療法にも向き・不向きはあります。ブルーラジカルも万能ではありませんが、適切な診断のもとで使用すれば非常に効果的な選択肢になり得ます。まずは、信頼できる歯科医院で健診を受け、治療計画を立ててもらいましょう。

治療の第一歩は、信頼できる歯科医院での相談です。

【動画】歯周病治療機器ブルーラジカルとは? ~ クローバー歯科クリニック ~

概要:ブルーラジカルによる切らない歯周病治療

背景と課題

これまで重度の歯周病では切開を伴う外科処置が必要で、患者さんにとって痛みや負担が大きなストレスでした。

ブルーラジカル治療の仕組み

青色LEDライトと3%過酸化水素水を併用し、活性酸素(ヒドロキシラジカル)を発生させて、歯周ポケット内の歯垢や細菌バイオフィルムを強力に殺菌します。

同時に超音波振動による物理的洗浄も行われるのがポイント。

治療の流れと効果

プローブで数十秒照射し、炎症や出血が軽減する様子が臨床で確認されています。また、切る治療に比べて痛みが少なく、回復も早いと報告されています。

対象と適応

特に重度の歯周病(ステージ III・IV)に有効で、インプラント周囲炎や全身疾患を持つ方にも選択肢になり得ます。但し、透析中・妊娠中など一部では適応外となるケースもあります。

実用と今後の展望

厚生労働省の医療機器認定を取得し、国内でも導入が進んでいる最先端治療です。今後は臨床データの蓄積と適応拡大が期待されます。

ブルーラジカルは、「切らない・痛み少ない・早く回復」というメリットを持つ、重度歯周病患者さんにとって有望な非外科治療です。

とはいえ、すべての方に万能ではないため、個別に診断と治療計画が不可欠。気になる方は、導入歯科医院で説明を聞いてみると、自分にとってのベストな選択かどうかが見えてくるはずです

まとめ

「歯周病がつらい…」「今の治療、もう効かないかも…」そんなあなたへ

ブルーラジカル治療は、これまでの常識とはちょっと違うアプローチで歯周病に立ち向かう新しい選択肢です。

薬剤に頼らず、体にやさしい。
なのにしっかり殺菌力がある。
「痛いのが苦手…」「外科処置は避けたい…」という患者さんにとっては、希望の光になるかもしれません。

でもね、どんなに良い治療でも、「あなたに合っているかどうか」がいちばん大切。気になることがあれば、まずは信頼できる歯科医院で相談してみてください。小さな一歩が、大きな安心につながります。

あなたのお口が、もっと快適で、もっと健康になる未来を願って。
一緒に、最適なケアを見つけていきましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 心斎橋クローバー歯科・矯正歯科
院長 山田 秀史

2007年 松本歯科大学卒業。2011年 松本歯科大学大学院卒業。日本口腔外科学会認定医。アストラテックインプラント認定医。

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心斎橋クローバー歯科・矯正歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック