ブルーラジカルは従来の歯周病治療とどう違う?

心斎橋クローバー歯科・矯正歯科 歯科医師 山田 秀史

ブルーラジカルは従来の歯周病治療とどう違う?

ブルーラジカルは光と酸素を使った新しい殺菌技術で、従来の外科的処置や抗菌剤使用とは異なり、歯周病の原因菌をより効果的で低侵襲に除去できる点が大きな違いです。

この記事はこんな方に向いています

  • 歯周病治療で痛みや不快感が心配な方
  • 従来の治療を受けたが再発して悩んでいる方
  • 最新の治療方法について知りたい方
  • 自分に合った歯周病治療を探している方

この記事を読むとわかること

  1. ブルーラジカル治療の仕組みと特徴
  2. 従来の歯周病治療との違い
  3. メリットとデメリット
  4. 向いている患者さんの特徴
  5. 治療の流れと費用の目安

 

ブルーラジカルとはどんな歯周病治療ですか?

ブルーラジカルとは、青色LEDの光と酸素を利用して発生させた「ラジカル」と呼ばれる活性酸素を使い、歯周病菌を殺菌する新しい治療法です。従来のように外科的に歯肉を切開したり、抗生物質を使うことなく、歯周ポケット内の細菌を効率的に減らせるのが特徴です。痛みや出血が少なく、体への負担も軽減できます。

光と酸素を使って細菌を殺菌する、低侵襲で新しい歯周病治療です。

ブルーラジカルは、青色LEDの光と酸素を用いた「光化学反応」を利用する治療です。この反応によって発生するラジカルは、歯周病の原因となる細菌の細胞膜を破壊して死滅させます。

従来の歯周病治療では歯垢や歯石の除去、外科処置、抗菌薬の投与などが中心でしたが、ブルーラジカルは薬に頼らず物理的な破壊作用で細菌を減らすことができます。これにより薬剤耐性菌の心配も少なくなり、繰り返しの治療にも有効です。

従来の歯周病治療とブルーラジカルの大きな違いは何ですか?

従来治療は歯石除去や歯肉切開などの外科的処置、抗菌薬の使用が中心でしたが、ブルーラジカルは光と酸素による殺菌で治療を行う点が異なります。非外科的で薬を使わないことから、身体への負担や副作用のリスクを抑えられる点が大きな違いです。

ブルーラジカルは薬や切開ではなく、光で殺菌する点が従来治療との違いです。

従来の歯周病治療とブルーラジカルの違いを整理すると、以下の通りです。

治療方法の違い

  • 従来 → 歯石除去、外科的処置、抗菌薬の投与
  • ブルーラジカル → 青色光と酸素による殺菌

身体への負担

  • 従来 → 歯肉の切開や薬の副作用の可能性あり
  • ブルーラジカル → 切開なし、薬剤不使用で負担が少ない

再発リスク

  • 従来 → 一時的に改善しても再発の可能性がある
  • ブルーラジカル → 細菌の殺菌効果が高く再発抑制に役立つ

総括すると、ブルーラジカルは従来の治療に比べ「低侵襲」「副作用が少ない」「再発しにくい」という点が大きな違いといえます。

従来の歯周病治療とブルーラジカルの比較表

項目 従来の歯周病治療 ブルーラジカル
主な方法 歯石除去、外科処置、抗菌薬の使用 青色LEDと酸素による光殺菌
患者さんへの負担 歯肉切開や薬の副作用がある場合あり 切開不要・薬剤不使用で低負担
痛み・出血 処置後に痛みや腫れが出ることも 痛みや出血が少ない
再発リスク 改善しても再発の可能性がある 殺菌力が高く再発予防につながる
適応範囲 軽度~重度まで幅広く対応 軽度~中等度が中心(重度は外科処置が必要)
費用 保険適用で比較的安価 自由診療で数千円~数万円

ブルーラジカル治療のメリットはどんな点にありますか?

ブルーラジカル治療のメリットとしては、①痛みや出血が少ない、②抗菌薬を使わないため副作用や耐性菌の心配がない、③再発予防につながる、④高齢者や持病のある方にも適用しやすい、などがあげられます。

このように、ブルーラジカルは患者さんにとって安心感のある治療法といえます。

ブルーラジカルは低侵襲・副作用が少なく再発予防に役立つのがメリットです。

ブルーラジカル治療の主なメリット

  1. 痛みや出血が少ない
    → 外科的に歯肉を切らないため、処置中・処置後の不快感が少ない。
  2. 抗菌薬を使わない
    → 薬による副作用や耐性菌の心配がない。
  3. 再発予防につながる
    → 歯周ポケット内部の細菌を徹底的に減らせる。
  4. 幅広い患者さんに適用できる
    → 高齢者や持病を抱える患者さんでも治療を受けやすい。

まとめると、ブルーラジカルは患者さんの負担を減らしつつ、効果的に歯周病の原因菌を除去できる治療法です。

デメリットや注意点はありますか?

ブルーラジカルは画期的な治療法ですが、万能ではありません。適応できる症例が限られる場合があり、重度の歯周病では外科処置が必要なこともあります。また、新しい治療法であるため費用が高く、保険適用がない点も注意が必要です。

適応症例の限界と費用面がデメリットです。

ブルーラジカルにも注意すべき点があります。

  1. 重度歯周病には不向きな場合がある
    → 歯周組織が大きく破壊されている場合は外科処置が必要。
  2. 保険適用外で費用が高い
    → 自由診療となるため、患者さんの金銭的負担が大きい。
  3. すべての歯科医院で受けられるわけではない
    → 導入している医院が限られている。

総合的にみると、ブルーラジカルは有効な治療法ですが、症例や医院の体制によっては選択できないこともある点を理解しておく必要があります。

どんな患者さんにブルーラジカルは向いているのですか?

ブルーラジカルは、従来治療で改善が見られなかった方、外科処置に抵抗がある方、抗菌薬を避けたい方に向いています。また、高齢者や全身疾患を持つ患者さんでも安全に受けられる場合が多いことが特徴です。

従来治療が合わない人や、外科処置・薬剤を避けたい人に向いています。

ブルーラジカルは次のような患者さんにおすすめです。

  • 外科的処置を避けたい方
  • 抗菌薬による副作用を懸念している方
  • 従来治療で改善しなかった方
  • 高齢者や持病を持ち、侵襲的治療を避けたい方

このように、患者さんの状態や希望に応じて柔軟に選択できる点も、ブルーラジカルの強みといえます。

実際の治療の流れはどうなっていますか?

治療の流れは、①歯周ポケットの清掃、②ブルーラジカル光照射、③再評価、というステップで行われます。比較的短時間で終わり、麻酔の必要も少ないため通院の負担も軽減されます。

清掃後に光を照射し、短時間で治療が完了します。

ブルーラジカルの治療の流れ

  1. 歯周ポケット内の歯垢や歯石を除去
  2. ブルーラジカル装置で光と酸素を照射
  3. 細菌が死滅したことを確認
  4. 再評価と必要に応じた追加治療

処置自体は比較的短時間で終了し、術後の腫れや痛みも少ないとされています。

費用や保険適用についてはどうですか?

ブルーラジカル治療は新しい技術のため、現在は保険適用外となっています。自由診療扱いとなり、費用は医院によって異なりますが、数千円から数万円程度かかるのが一般的です。治療範囲や回数によって費用が増える場合もあるため、事前に歯科医院で確認することが大切です。

保険適用外で自由診療、数千円〜数万円程度が目安です。

ブルーラジカルは保険適用がなく、自由診療として提供されています。治療費は医院や治療範囲によって異なりますが、1回数千円から数万円程度が目安です。患者さんの症状や治療回数によって総額が変動するため、必ず事前に見積もりを確認するようにしましょう。

まとめ

ブルーラジカルは歯周病治療の新しい選択肢

ブルーラジカルは、従来の歯周病治療と比べて低侵襲で副作用が少なく、再発抑制に有効な新しい治療法です。ただし、すべての症例に適応できるわけではなく、費用面や提供医院の限界もあります。自分に合った治療を選ぶためには、歯科医院でしっかり相談することが大切です。

ブルーラジカルは新しい低侵襲の歯周病治療法ですが、適応と費用には注意が必要です。

ブルーラジカルは光と酸素を利用した画期的な歯周病治療です。従来の治療との違いを理解し、自分の症例や生活に合った治療法を選ぶことが、歯周病の改善と再発予防につながります。歯科医師とよく相談し、安心して治療を受けられるように準備していきましょう。