詰め物を白くして魅力的な笑顔にしたいけどと悩む方は多いでしょう。今日は、歯の詰め物について、白くできる位置と白くできない位置についてご紹介します。
詰め物を白くしたいけどどうすれば良い?
保険適用内で銀の詰め物を入れていたが、笑った時に他人から見えるので気になるというケースがあります。このような方には審美的な詰め物治療をおすすめします。
保険適用の銀歯は経年劣化によりご自身の歯との間に隙間ができやすい材質です。二次虫歯のリスクを避けるためにも、銀歯からセラミックインレーへの変更をおすすめします。
メタルフリーであるセラミックで治療を行えば、体内に蓄積される金属イオンが体内に蓄積されるのを防ぐことができます。そのため金属アレルギーにならず、全身の健康状態を保つことができます。
白くできないケースを教えて
詰め物を白くできないケースはあまりありませんが、食いしばりや歯ぎしりの癖が強い方には、セラミックの詰め物はお勧め出来ません。セラミックは強度があるとはいえ、歯を噛みしめる癖があると、割れたり欠けたりする可能性があります。
C3以上の虫歯の場合は?
C3などの大きな虫歯の場合は詰め物では対応できず、被せ物(クラウン)での治療になります。当院での取り扱いのクラウンは以下の通りです。
- 銀合金
- 硬質レジン前装冠(前歯のみ治療可能)
- セレッククラウン
- ゴールド
- オールセラミック
- ジルコニアセラミック
詰め物をする治療とは
詰め物で対処できるケースは、虫歯による変色(白濁から茶色の間)が歯の表面(歯冠)に見られる方です。大きな変色や歯に穴が開いてしまった場合は、詰め物では処置を行えず、被せ物での対応となります。
虫歯の状態はおおよそCO・C1・C2・C3・C4と段階的に分かれています。詰め物で治療ができる範囲はC2までです。
虫歯の状態と詰め物の関係性
経過観察で可能なCO・詰め物治療ができるC1・C2とありますが、順にご説明していきます。
COの場合
虫歯菌が出す酸により、エナメル質が溶けている状態を指します。一般的に言うと初期むし歯の状態で、歯に穴は開いておらず、周囲のエナメル質とむし歯の部分で白さを比べるとやや濁りが見られます。歯科医師にこの段階で見つかった場合は、歯磨きの正しい方法やフッ素塗布により、再石灰(歯にカルシウムが戻る)が行われます。
C1の場合
虫歯がCOよりも進行して歯に穴が開いた状態です。虫歯になってしまった部分を削って除去し、コンポジットレジンを充填し、LEDの光を照射し、固めるという治療法です。
C2の場合
エナメル質のみではなく、歯の象牙質にまで進行した虫歯です。神経には達していませんが、甘いものや冷たいものがしみて、自覚症状が起きやすい段階です。この場合はコンポジットレジンでは対応できない範囲になっていることが多く、詰め物を適応します。
- 虫歯の部分を削ります
- 詰め物を作製するための歯の型を取ります
- 詰め物が出来上がるまでは仮の詰め物を詰めます
- 詰め物が完成したら、それを歯に接着します
- 噛み合わせを確認して問題がなければ治療は終了です
参照先:News-Medical.Net
詰め物の種類
詰め物のことを歯科医院ではインレーと専門的に呼びます。インレーの種類は、保険適用内か保険適用外かで異なります。
- 銀合金の詰め物
- 歯科用のプラスチック(コンポジットレジンやCRとも呼ぶ)
- セラミックインレー(e-max)
- ゴールドインレー(白金加金)
ハイブリッドセラミックインレー(当院では取り扱っておりません)を取り扱っている医院もございます。ハイブリッドセラミックは、プラスチックとセラミックを混ぜた材質であるため、強度や、審美性がセラミックより劣るという特徴から当院では採用しておりません。
詰め物を白くしたいに関するQ&A
詰め物を白くする方法としては、セラミックインレーというオプションがあります。セラミックは白く見えるため、審美的な効果があります。歯科医院でセラミックインレーの相談をすると、詳しい情報や治療の適応範囲が分かります。
詰め物の治療は主に虫歯の治療として行われます。虫歯部分を削り、詰め物を作製するための歯の型を取ります。その後、仮の詰め物を詰めておき、詰め物が完成したら最終的な治療として詰め物を入れて治療を終了します。
詰め物には保険適用内で行われる銀歯(銀合金)の詰め物や歯科用プラスチック(コンポジットレジン)があります。保険適用外の自費治療では、セラミックインレー(e-max)やゴールドインレー(白金加金)などが利用されます。
まとめ
詰め物を白くすると、お口の中の人工歯が周囲に判明しづらくなります。より魅力的な笑顔にするために詰め物を白くしたいという患者様のご希望も叶います。セラミック治療が気になる方は、来院の際に歯科医師やスタッフにご相談ください。治療計画や費用、メリット・デメリットなど明確にご提示いたします。