矯正歯科

インビザライン治療中の飲み会についての注意

インビザライン治療中の飲み会についての注意

マウスピース矯正として人気のあるインビザラインの大きなメリットとして、「食事の際に取り外しが可能で普段通り食事が出来る」というものがあります。しかし装着時間を守らないと歯が動きません。インビザラインで矯正治療中の方の飲み会の時の注意点についてご説明します。

インビザライン矯正中に飲み会に参加する時の注意点

インビザライン矯正中に飲み会に参加する時にはいくつか注意点があります。

1. 食事する間はマウスピースは取り外そう

食事中はマウスピースを外して自由に好きなものを食べることが出来ます。しかし矯正治療中は歯茎が不安定な状態になっているため、硬い食べ物は控えましょう。例としては、ナッツ、せんべい、氷などです。

2. 飲酒時にもマウスピースは取り外そう

お酒を飲む時もマウスピースを取り外すことが推奨されます。特に色の濃い飲み物や砂糖入りのお酒は、マウスピースの着色や虫歯のリスクが高まりますので、マウスピースを外しましょう。

3. 紛失に気をつけよう

飲み会でマウスピースを外した後、テーブルの上に置いてしまうと紛失の危険があります。必ず専用ケースを持ち歩き、飲み会の間はケースの中に保管しましょう。

4. 飲み会が終わってからのマウスピース再装着時の注意

飲み会が終わったらきれいに洗ってからマウスピースを再装着します。飲み会が終わった後、マウスピースを再装着する前には、出来るだけ歯磨きをしてお口の中を清潔にし、マウスピースもきれいに洗浄してから装着してください。

▼インビザラインについてはこちらで詳しく解説しています

飲み会でのインビザラインの取り扱い

飲み会を通じてのインビザラインの取り扱い方法には以下のようなものです。

1. マウスピースを事前に取り外す

飲食の際にはマウスピースを取り外すことが推奨されます。マウスピースをつけたままで飲食を行うと、食べ物や飲み物の色素でマウスピースが着色したり、糖分がマウスピースと歯の間に入り込んで虫歯を引き起こしたり、温度によってマウスピースが変形することがあります。

2. 飲み会の間のマウスピースの保管

外したマウスピースは、専用のケースに入れて保管する必要があります。テーブルの上に置いたり、ポケットに入れたりすると、紛失や汚れ、変形などのリスクがあります。

3. 飲み会での飲み物の選択

飲み物インビザラインを外している間は何でも自由に飲むことができますが、マウスピースを再装着する前に歯磨きをする余裕がない場合は、口の中を清潔に保つために糖分や色素の強い飲み物を避けるようにしましょう。

無色透明で糖分を含まない飲み物の場合はマウスピースを付けたままでも大丈夫ですが、基本的には水以外の飲み物の場合はマウスピースを外すようにしましょう。

4. 食後の歯磨き

飲み会の後は、早めにマウスピースを再装着する必要があります。再装着の前にはお口をしっかりと水ですすぐか、歯を磨いてから装着しましょう。

歯が汚れたままでマウスピースを付けると、汚れがマウスピースと歯の間で密着した状態になりますので、虫歯や歯周病を起こしやすくなります。

5. 装着時間を守る

時計インビザラインは1日に22時間以上の装着が推奨されます。それよりも装着時間が減ると、若干の後戻りが起こるリスクがあります。飲み会の前後の時間も考慮し、なるべくマウスピースを早く装着出来るように心がけましょう。

飲み会での楽しい時間を損なわずに、インビザライン治療を続けられるように、適切なケアと自己管理が必要です。

インビザライン治療中の飲み会についての注意に関するQ&A

インビザライン治療中の飲み会で特に注意すべき点は何ですか?

インビザライン治療中の飲み会では、食事や飲酒の際にマウスピースを取り外すこと、紛失に気をつけること、飲み会が終わった後にはマウスピースをきれいに洗ってから再装着することが特に重要です。これらの注意点を守ることで、治療の進行を妨げず、マウスピースを清潔に保つことができます。

飲酒時にマウスピースを外す理由は何ですか?

飲酒時にマウスピースを外す理由は、色の濃い飲み物や砂糖入りのお酒がマウスピースに着色したり、虫歯のリスクを高めたりするためです。マウスピースを装着したまま飲酒すると、お酒の成分がマウスピースと歯の間に留まり、歯の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、取り外すことが推奨されます。

マウスピースの紛失を防ぐための対策は?

マウスピースの紛失を防ぐためには、飲み会でマウスピースを外した際に、専用ケースに入れて保管することが有効です。専用ケースを持ち歩き、飲み会の間はケースの中にマウスピースを入れておくことで、紛失のリスクを減らすことができます。

まとめ

歯のキャラクター

インビザライン矯正中の飲み会参加時には、適切な取り扱いが必要です。飲食の際にはマウスピースを必ず取り外し、硬い食べ物や色の濃い飲み物に注意しましょう。飲み会が終わったら、歯を清潔に保つために歯磨きをし、マウスピースもきれいに洗浄してから再装着することが大切です。

また、マウスピースの紛失や変形を防ぐため、専用のケースに保管することを忘れずに。装着時間も1日22時間以上と決められているため、飲み会の前後の時間も考慮して計画的に行動しましょう。楽しい飲み会とインビザライン治療の両立のため、正しいケアと自己管理を心がけることが重要です。

インビザライン治療中の飲み会に関する注意点について、直接的な研究結果は見つかりませんでしたが、一般的なアルコール消費と口腔衛生に関する研究結果をもとに、いくつかの注意点を挙げることができます。

1. アルコール消費は口腔内環境に影響を与える可能性があります。アルコールは口腔内の細菌の成長を促進させたり、口腔乾燥を引き起こすことがあります。これらはインビザライン装着中の口腔衛生に悪影響を及ぼす可能性があります。【R. Room, T. Babor, J. Rehm, 2005

2. インビザライン治療の有効性に関する研究では、インビザラインが軽度から中程度の不正咬合に対して有効であることが示されていますが、治療中の患者のライフスタイル、特に食事や飲酒の習慣が治療結果に影響を与える可能性があります。【Aikaterini Papadimitriou, Sophia Mousoulea, N. Gkantidis, D. Kloukos, 2018

  • インビザライン治療中に飲み会に参加する場合は、以下の点に注意してください:
    アルコールを飲む前にインビザラインを外し、飲酒後は口腔をよく洗浄してから装着し直してください。
  • 口腔乾燥を防ぐため、水分補給をこまめに行ってください。
  • 飲酒の量に注意し、過度なアルコール消費は避けてください。

飲み会での適切な口腔衛生管理を心がけることで、インビザライン治療中の口腔内環境を保護し、治療の効果を最大限に引き出すことが重要です。

この記事の監修者
医療法人真摯会 心斎橋クローバー歯科・矯正歯科
院長 山田 秀史

2007年 松本歯科大学卒業。2011年 松本歯科大学大学院卒業。日本口腔外科学会認定医。アストラテックインプラント認定医。

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