虫歯

虫歯が再発しやすい原因とは?

虫歯が再発しやすい原因とは?

虫歯の治療後に、同じ場所が再び虫歯になってしまうことを「二次虫歯」、「虫歯の再発」といいます。なぜ虫歯は再発するのでしょうか? 虫歯が再発しやすい原因、再発を予防するための具体的な対策についてご説明します。

虫歯の再発について

歯

虫歯は一度治療を終えても、適切にケアが行われていない場合、再発する可能性があります。虫歯の再発とは、一度治療した部位やその周辺で再度虫歯が発生することを指します。虫歯が再発するメカニズムは主に、治療した部分の微小な隙間から新たな虫歯菌が侵入することや、日常のオーラルケアが不十分であることに起因します。

虫歯が再発しやすい原因その1:不完全な治療

治療が不完全になってしまう理由

虫歯の再発の大きな原因として、虫歯治療が不完全な状態で終了してしまったことが考えられます。例えば、虫歯を除去する過程で、完全に虫歯を取り切ることが出来ず、結果的に歯の中に虫歯菌が残ってしまうことがあります。

また、詰め物や被せ物が正確にフィットしていない場合、わずかな隙間から菌が歯の内部に侵入して二次虫歯を起こすことがあります。

正しい治療法とは

虫歯の再発を防ぐためには、治療時に虫歯菌を徹底的に除去し、詰め物や被せ物が完全に歯に密着するようにすることが重要です。治療後は、歯科医師による定期的なチェックが必要で、微細な隙間や異常が見つかった場合、直ぐに対処しなければなりません。

虫歯が再発しやすい原因その2:日常のデンタルケアが十分に出来ていない

歯磨きの重要性

毎日の歯磨きは、虫歯の再発を防ぐ上で最も基本的で重要なポイントです。特に、治療した部位の周辺は細菌が残らないように、丁寧に磨くことが重要です。デンタルフロスや歯間ブラシも使用して、歯と歯の間や歯と歯周ポケットの隙間の清掃も忘れずに行いましょう。

食生活の影響

糖分の多い食事や間食は虫歯菌のエサとなり、虫歯菌が酸を生成して歯を溶かす原因となります。健康的な食生活を心がけ、糖質の摂取を控え、食後は水で口をすすぐか歯磨きをする習慣をつけることが大切です。

定期的な歯科健診の必要性

自宅でのデンタルケアだけでなく、定期的な歯科健診を受けることも重要です。歯科医師によるプロフェッショナルなクリーニングで、自分では落としきれない歯垢や歯石を除去出来ます。また、初期の虫歯や治療部位の微妙な変化も早期に発見できます。

虫歯が再発しやすい原因その3:既存の詰め物・被せ物の問題

詰め物・被せ物が原因で起こる虫歯

詰め物や被せ物がある場所は、隙間ができやすく、そこに食べ物のカスや細菌がたまりやすい環境となります。これらの隙間から細菌が侵入し、詰め物や被せ物の下で虫歯が広がっていくことがあります。特に詰め物や被せ物が古くなったり、破損したりした場合に虫歯のリスクが高まります。

詰め物・被せ物の定期的なチェックと交換の重要性

詰め物や被せ物は永久的なものではなく、時間が経つと劣化や緩みが生じることがあります。そのため、定期的な歯科健診を受け、詰め物や被せ物の状態をチェックし、必要に応じて交換することが重要です。これにより、隙間からの虫歯の再発を予防できます。

虫歯が再発しやすい原因その4:唾液の質の問題

唾液の役割と虫歯

唾液は、口内を清潔に保ち、食べ物の残りを洗い流し、酸の中和、再石灰化を促すなど、虫歯予防に欠かせない役割を果たします。しかし、唾液の分泌量が少ない場合や、質が低下している場合は、これらの機能が十分に働かず、虫歯が再発しやすくなります。

唾液の質を改善する方法

唾液をしっかり出すためには、適度な水分摂取、刺激的な食品(酸味のあるものや辛いもの)の摂取、唾液の分泌を促すガムの咀嚼、顎周辺の軽いマッサージなどが有効です。

また、定期的な歯科健診により、唾液の分泌量や質に問題がないかをチェックし、必要に応じて専門的なアドバイスや治療を受けることが大切です。

虫歯の再発の予防方法と今後のケア

虫歯の再発防止のための日々のケア

虫歯の再発防止には、日々の適切なオーラルケアが欠かせません。正しい歯磨きの方法を学び、デンタルフロスや歯間ブラシを使った徹底的な清掃、糖質の摂取を控えるなど、日常生活の中で予防に努めることが大切です。

定期健診とクリーニング

自宅でのケアに加え、定期的な歯科健診を受けることで、初期の虫歯や治療が必要な部位を早期に発見し、迅速な対処が可能となります。また、プロフェッショナルケアによって、自宅でのケアだけでは取り除けない歯石や歯垢の除去が行えます。

虫歯の再発を防ぐために

歯のケア

虫歯の再発は、多くの場合、日々のケアの積み重ねと定期的な歯科健診によって防ぐことが可能です。虫歯治療後は、その成功を維持するためにも、以下のポイントを心がけましょう。

1. 正しいオーラルケアの継続

毎日の正しい歯磨きとデンタルフロスの使用を習慣づけ、口内環境を清潔に保ちます。

2. 食生活の見直し

糖分の摂取を控え、バランスの良い食事を心がけることで、虫歯の原因となる酸の生成を抑えます。

3. 定期的な歯科健診の受診

虫歯の早期発見・早期治療のためにも、定期的な歯科健診を欠かさずに受けましょう。

4. 詰め物・被せ物のケア

既存の詰め物や被せ物がある場合は、特に注意が必要です。詰め物・被せ物に不具合があれば早めに対処しましょう。

5. 唾液の質の改善

適度な水分摂取や唾液の分泌を促す食品を取り入れ、口内環境を健康に保ちましょう。

最終的に、これらの予防策は、虫歯の再発だけでなく、新たな虫歯の発生も防ぎます。

まとめ

虫歯が再発しやすい複数の原因と、対処方法、予防についてご説明しました。毎日のオーラルケアを正しい方法で行い、健康的な食生活、定期的な歯科健診の利用は、虫歯の再発を防ぐために欠かせないポイントです。特に、定期健診時にプロによる歯垢、歯石の除去を受けると、虫歯の再発リスクを大きく減らすことが出来ます。

この記事の監修者
医療法人真摯会 心斎橋クローバー歯科・矯正歯科
院長 山田 秀史

2007年 松本歯科大学卒業。2011年 松本歯科大学大学院卒業。日本口腔外科学会認定医。アストラテックインプラント認定医。

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